今日、水曜日はテニスのある日だ。朝八時起床。洗顔の後、いつものように仏前に向い、日蓮正宗信徒としての勤行を行う。法華経の第二、第十六品の読経と唱題の後、毎朝、沢山の祈念をする。先ずは今から十二年前に、木曽の郷里にいた僕に、名古屋に出て来いといってアルバイトとして採用してくれた、ウスイKKの社長(故人)に感謝して、その会社の繁栄を祈念する。次はわが子孫の繁栄と、身内一同の無病息災を祈念し、次に沢山の友人に感謝してその幸福を祈る。そして最後にはヘソクリで買っておいた株が、最近著しく下がったので、その回復を祈念して終わる。
 次は、全身の柔軟体操を二十分ほどやってから、朝食の準備にかかる。朝食はパン食にきめていて、サンドイッチ用のパンに、卵焼き、キムチ、納豆、トマト等をはさんで、牛乳を添えて食べる。毎朝続けているが結構飽きることはない。さて、次はテニスに持っていく昼食の準備である。先ず、冷凍のご飯をチンして温め、うめぼしのおにぎりを作る。お茶をわかして水筒につめる。それに缶ビールとつまみを忘れない。
 僕の所属する小幡グリーンテニスクラブは、八十人余りの会員がいて、その中、約八割が中年のママさんたちで、後の二割が比較的高齢の男性という構成である。毎週、水、金と二回プレーを楽しむ。参加する人は、だいたいきまった顔ぶれの二十人余りだ。テニスコートは守山区にある緑地公園内にあり、四方が森に囲まれた大へん環境に恵まれたところである。人工芝コートが十面、ハードコートが二面あり、愛知県が運営している施設である。プレーは四人でジャンケンをして、お互いのパートナーをきめて、ダブルスのゲームを楽しむ。僕はこの年になると、もう自分より上手な人と組まないと勝つことは難しいのだ。そして一日だいたい四ゲームときめている。これがマイペースの運動量だからである。ポジションは、余り動かなくてすむバックときめている。春、秋二回の紅白戦は最高に盛り上がるイベントである。
 冬でも雪の殆んど降らない温暖のこの地では、一年を通してアウトドアスポーツが楽しめることは、故郷の木曽では想像もつかないことである。僕はいま、この健康的で楽しい硬式テニスを百才まで続けて、三日寝て死んでいきたい夢を持っている。
終り


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