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 12月の初めに死に掛けて12キロになった老犬が、1ヶ月で2キロ増え、いまだに元気。15キロを抱えて介護生活の日々です。すっかりわからなくなっています。犬の認知症。先週風呂にいれ、頑張った私にではなく老犬に、ご褒美にジャーキーを手のひらに乗せて与えようとしたら、左手の親指にカプリと食いつきました。痛い!!と大声を出してもそのまま噛み続けているので、頭をポカリと叩いたらやっと放してくれました。噛まれた時無理に引っ張ると傷が大きくなってしまうので、奥に押すか、叩いてくださいね。普通、そんな心配はあまリ要らないとは思いますが、念のため。
 牙が指に入っていくのを見ているのは、気持ちのいいものではありませんね。かなり圧迫されて、ペンチで挟まれたような痛さでした。でも、狂犬病の注射はしてあるので、フィリピンで噛まれた事件のような心配はあるまいと、自分で消毒して済ませておきました。
 翌日テニスに行くと、皆からどうしたのかと聞かれ、老犬に噛まれたというと、雑菌が多いから、医者に行かないと、化膿するだの、指が腐って落ちるだの、かなり脅かされました。すぐ医者にいったほうがいい、ただし、テニスをやってから、との強い勧めに従って、痛みも強かったので、結局近所の外科通いとなりました。
 外科では、老犬の老化具合で話がもりあがりました。色々聞かれて、目は見えない、耳は聞こえない、口の周りの感覚も鈍いと話していたら、歯は在るのかと聞かれ、歯があるから噛まれましたと大笑いしました。
 1週間たって、傷口はふさがったようですが、まだ曲げる事ができません。バックは両手うちなのでとても打ちにくい。ですからコートでそれらしき人物を見かけたら、バックには配球しないでくださいね。悪テニス仲間は、よーし、バックかとほくそ笑んでいますが。
 10月、11月と入院を重ねた義母は足が弱ってしまい自宅での介護が困難となり、老健でリハビリ中。毎日のように通い、歯を磨いてあげたり、車椅子に座りっぱなしで浮腫んでしまった足のマッサージに通っていますが、受身の生活なので、どんどん衰えてしまい切ない思いをしています。義母を抱え上げることは一人では無理なので、自宅での介護は残念ながらできません。義母と全く同じような老いを見せる老犬を自宅で介護しながら、老健通いの日々がいつまで続けられるやら。続けられるうちは精一杯頑張りましょう。だからコートでは優しくしてくださいね。

   なんと、うらやましいお犬様。綱吉公もさぞかしお喜びでございましょう。ご褒美に、金一封出るといいですね。
 私が老衰やビョーキになってもこんなにしてもらえるかどうか分かりません。単純に長生きが幸せといえる時代ではなくなってきました。こちらも老人たちのわがままに振り回されている生活です。さて自分の老後をどう締めくくったらいいのでしょうか。国債と同じように、次の世代の世話になりっぱなしでいいものか。自問自答。テニスが出来るうちが花だ。