新聞で読んだのですが、グリム童話に寿命の話があるそうです。神様がロバと犬と猿と人間にそれぞれ30年の寿命を与えようとしました。ロバも猿も犬も30年生きるのは長すぎると断ったのですが、人間は30年では足りないと欲張って、其々が断った残りの寿命まで貰ったのでした。もともとの寿命の30年を、人間は健康で仕事をこなして人生を楽しみましたが、ロバに貰った18年は、人に尽くしたのになぐられけられ、犬から貰ったその後の12年は、歯ががたがたになって、まともに噛むこともできず、ただうなっているだけ。さらに其の後の猿に貰った10年では、ぼけて子供にまでばかにされるという話。
 少し前に86歳の女性が、息子からなぐるけるの虐待を受けていたと言うニュースをやっていました。人間簡単には死ねない物だと思いました。気の毒ではありますが、虐待する側の気持ちもわからなくはありません。認知症になると、とにかく天邪鬼になりがち。自分を守るために、とても頑固になります。近所でも、親と子の取っ組み合いになり、大事に至らないよう、老人施設に入ってもらったと言うお宅があります。我が家にも認知症の義母と犬がいます。志村けん演じるコントのような出来事のうちは笑っていられますが、認知症と納得していても腹の立つことがあります。犬はお尻を蹴飛ばせますが、人間はそうはいきません。本人も、ばかになったとか、(思い通りに動けない)面倒な体になったと嘆いています。義母には長生きして欲しいと思っていますが、自分に置き換えてみると、あまり長生きするのも考え物だと思います。自分で自分の体と心のコントロールができなくなっても生きなければならないのは辛いですね。延命処置の拒否は書いて、保険証のそばにおいてあります。テニスができなくなったら、もういいかと思います。でも、80すぎても頑張っていらっしゃる先輩があるし、どうも、小幡グリンもこのまま元気に平均年齢が上がっていきそうなので、(先輩方、付いて行きますよ~)まだまだ頑張らねば。