おばさん、おばあさん、リュック姿で颯爽と歩く!
皆さん、最先端のテニスバッグを背中に背負って、颯爽とテニスコートにやってくる。僕はと言えば、古いタイプのテニスバッグを肩に担いで、とぼとぼとやってくる。この頃の僕は、駐車場でテニスシューズに履き変え、手には“杖代わり”のラケット一つ持って、身軽な格好でやってくる。
そこへ若手の会員さんが、テニス用リュックにラケット2本を差して背負い、颯爽とやってきた。カラフルなブルーの帽子を冠り、目映いイエローのシャツを纏い、粋なサングラスを掛けて、レッドの短パン姿が若々しい。履いているシューズも斬新なデザインである。ウエアーには、サーブをするプレーヤーのシルエットと共に、漢字の縦書きで「一球入魂!集中」と、大書されている。
彼はお洒落を楽しみ、とてもスタイリッシュでもあった。勿論、全てがブランド物である。安物のウエアーで、コーディネートもされていない僕のテニス姿とは、雲泥の差を感じる。
僕が、テニスクラブに入会して「テニス三昧」の生活を楽しんでいた頃の話である。プロが持つようなテニスバッグが無性に欲しかったけど、高額であり購入を躊躇っていた。すると、我が妻が海外旅行の際に、値打ちに買ってきてくれた。僕はとても嬉しくすごく気に入って、十数年もの長い間、破れるまで愛用した。
そのテニスバッグには、テニス道具だけでなく生活用品も全て入れていた。テニスを楽しんだ後の着替え、洗面用具、遊び道具、そしてバーベキュー用のエプロンも入れてある。テニスを遊んだ後に、よく飲みに行ったり麻雀をしたり泊まったりもしたが、その為に用意万端なのである。テニス旅行にもよく出掛けたが、そのテニスバッグ一つで間に合った。
いつもの様にテニス後の風呂上がり、沢山入れてあったはずの下着が見当たらない。今更、濡れたものは嫌なので、仕方なくノーパンで着替えた。けれど、家に着くまで何故か落ち着かない経験をした。
リュックサックで、感じ想うことがある。一つは、子供達が幼い頃に2家族でスイス旅行に出掛けた時の話である。山岳地方の旅行には便利と思い、全員がリュックを担いで出掛けた。4人の子供達が、大きなリュックを背中に背負い、前には両手で小さなリュックを抱えて旅している光景が、とても面白く楽しく思い出される。
もう一つ。僕は、旅行が大好きでよく出掛ける。その旅先では、団塊の世代から一回り上の世代の女性達に数多く出会う。その殆どの“おばさん&おばあさん達”が、背にリュックを担いで颯爽と旅しているのである。ちょっと前の中年おばさま方の「旅行スタイル」とは、大違いである。
確かに、背負うリュックは手に持つ旅行鞄よりは、歩いて移動するのにとても便利である。その上、手が自由に使えるから安全でもある。素晴らしい「バッグ革命」とも言えよう。
僕も、ブランドのテニススタイルは無理だけど、色々な遊び道具も入ったテニス用リュックを担いで、颯爽とテニスコートに出掛けようかと思っている。
’10年 立春 Shinobu T.
* リュックサック Ruck sack(ドイツ)
登山やハイキングなどに用いる背負い袋。ルックザック。リュック。
(広辞苑より)
皆さん、最先端のテニスバッグを背中に背負って、颯爽とテニスコートにやってくる。僕はと言えば、古いタイプのテニスバッグを肩に担いで、とぼとぼとやってくる。この頃の僕は、駐車場でテニスシューズに履き変え、手には“杖代わり”のラケット一つ持って、身軽な格好でやってくる。
そこへ若手の会員さんが、テニス用リュックにラケット2本を差して背負い、颯爽とやってきた。カラフルなブルーの帽子を冠り、目映いイエローのシャツを纏い、粋なサングラスを掛けて、レッドの短パン姿が若々しい。履いているシューズも斬新なデザインである。ウエアーには、サーブをするプレーヤーのシルエットと共に、漢字の縦書きで「一球入魂!集中」と、大書されている。
彼はお洒落を楽しみ、とてもスタイリッシュでもあった。勿論、全てがブランド物である。安物のウエアーで、コーディネートもされていない僕のテニス姿とは、雲泥の差を感じる。
僕が、テニスクラブに入会して「テニス三昧」の生活を楽しんでいた頃の話である。プロが持つようなテニスバッグが無性に欲しかったけど、高額であり購入を躊躇っていた。すると、我が妻が海外旅行の際に、値打ちに買ってきてくれた。僕はとても嬉しくすごく気に入って、十数年もの長い間、破れるまで愛用した。
そのテニスバッグには、テニス道具だけでなく生活用品も全て入れていた。テニスを楽しんだ後の着替え、洗面用具、遊び道具、そしてバーベキュー用のエプロンも入れてある。テニスを遊んだ後に、よく飲みに行ったり麻雀をしたり泊まったりもしたが、その為に用意万端なのである。テニス旅行にもよく出掛けたが、そのテニスバッグ一つで間に合った。
いつもの様にテニス後の風呂上がり、沢山入れてあったはずの下着が見当たらない。今更、濡れたものは嫌なので、仕方なくノーパンで着替えた。けれど、家に着くまで何故か落ち着かない経験をした。
リュックサックで、感じ想うことがある。一つは、子供達が幼い頃に2家族でスイス旅行に出掛けた時の話である。山岳地方の旅行には便利と思い、全員がリュックを担いで出掛けた。4人の子供達が、大きなリュックを背中に背負い、前には両手で小さなリュックを抱えて旅している光景が、とても面白く楽しく思い出される。
もう一つ。僕は、旅行が大好きでよく出掛ける。その旅先では、団塊の世代から一回り上の世代の女性達に数多く出会う。その殆どの“おばさん&おばあさん達”が、背にリュックを担いで颯爽と旅しているのである。ちょっと前の中年おばさま方の「旅行スタイル」とは、大違いである。
確かに、背負うリュックは手に持つ旅行鞄よりは、歩いて移動するのにとても便利である。その上、手が自由に使えるから安全でもある。素晴らしい「バッグ革命」とも言えよう。
僕も、ブランドのテニススタイルは無理だけど、色々な遊び道具も入ったテニス用リュックを担いで、颯爽とテニスコートに出掛けようかと思っている。
’10年 立春 Shinobu T.
* リュックサック Ruck sack(ドイツ)
登山やハイキングなどに用いる背負い袋。ルックザック。リュック。
(広辞苑より)